今回の記事では、ファイナルファンタジー9で敵から盗めるアイテムはどのようにして決まっているのか、落とすアイテムはどのように決まっているのかを詳しく解説していきます。
なお、検証したプレイ環境はニンテンドースイッチのリマスター版です。おそらくPSのオリジナル版や他のプラットフォーム(PS4やスマホ)と同じだと思われますが、確認できていないためその点を踏まえたうえで読んでいただけたらと思います。
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1.盗むアイテムについて
では、まずは盗むアイテムから説明していきます。当然ですがターゲットの敵がアイテムを所有していないと盗むことができません。そもそも盗めるアイテムを持っていないと「何も持っていない!」と表示が出ます。
盗める確率について
ターゲットの敵がアイテムを持っている場合、まずは盗みが成功したか失敗したかの判定が行われます。ここで、サポートアビリティの「盗賊の極意」を装備していると必ず成功するため、次の項目へスキップ。

「盗賊の極意」を装備していない場合は以下の数値がランダムに決まって盗めるかの可否が決まります。
ジタン | 敵 |
0~(ジタンのLv+気力) | 0~ターゲットのLv |
例を挙げると、ジタンのレベルが1、気力が23でターゲットのレベルが25だったとします。
ジタンの数字は0~(1+23)=0~24の範囲内でランダムに数字が選ばれて、敵は0~25の範囲内でランダムに数字が選ばれます。ランダムに選ばれた両者の数値を比較してジタンの方が高ければ盗みが成功、低ければ盗みが失敗になります。
ジタンのレベルや気力が高ければ盗める確率が高くなることが分かりますね。反対に上記のように初期の状態だと、盗めはするものの失敗する確率が高いことが分かるかと思います。
盗めるアイテムの決定
次は盗みが成功した場合、どのアイテムが選ばれるかの判定です。
アイテム欄の説明
まず、全ての敵には4つのアイテム欄が設定されており、それぞれのアイテム欄の確率は、アイテム欄Aが256/256(100%)、アイテム欄Bが64/256(25%)、アイテム欄Cが16/256(6.25%)アイテム欄Dが1/256(0.4%)と決まっております。このアイテム欄というのは文字通りアイテム欄の話で、実際にアイテムを持っているかは別の話になります。
例えば、記憶の場所に出てくる4体のカオスは以下のアイテムを所有しています。
マリリス | ティアマット | クラーケン | リッチ | |
アイテム欄A 256/256 | 源氏の鎧 | ブラッドソード | 源氏の兜 | 源氏のこて |
アイテム欄B 64/256 | アルテマソード | フェザーブーツ | ウィザードロッド | セイレーンのふえ |
アイテム欄C 16/256 | マサムネ | 黒のローブ | ||
アイテム欄D 1/256 | グランドヘルム | 飽食のローブ |
マリリス、リッチはアイテム欄Dはそもそもアイテムを持っていません。ティアマット、クラーケンはアイテム欄Cにはアイテムを持っていません。
盗む判定の順番や仕組み
盗む判定は確率の低い順にチェックしていきます。アイテム欄D➡C➡B➡Aという具合ですね。
まずはアイテム欄Dの1/256の判定をして盗めたら「〇〇をぬすんだ!」と表示が出て終了。盗めなかったらアイテム欄Cの16/256の判定をして盗めたら「〇〇をぬすんだ!」と表示が出て終了。盗めなかったらアイテム欄Bの判定をして~(以下略)をアイテム欄Aまで繰り返します。
この際にすでに盗んだアイテム欄も盗むたびに判定されるため、アイテム欄Cのアイテムを盗んだにもかかわらず次の行動時にもアイテム欄Cが選ばれてしまうと「ぬすめなかった!」と表示が出てしまいます。いつまでも盗めない原因はここにあります。
さらに、もともとアイテムを設定されていない欄があってもそのアイテム欄は選ばれてしまう可能性があります。先に紹介した4体のカオスがまさにそうです。ティアマットやリッチはアイテム欄Dにはアイテムを所有していません。しかし、盗みを実行してアイテム欄Dが選ばれてしまうと「ぬすめなかった!」と表示が出てしまうわけですね。
盗む確率を上げるために
盗む確率を上げるサポートアビリティとして「目利きの手触り」があります。このアビリティはアイテム欄CとDの確率をどちらも32/256(12.5%)まで上昇させます。

「盗賊の極意」とは全くの別の効果なので間違えないように。
2.落とすアイテムについて
盗むアイテムと説明が重なってしまいますが、まず、ターゲットが落とすアイテムを持っていないと落とすことは絶対にありません。
落とす確率、アイテム欄の説明
盗むアイテムと同様に落とすアイテムにもアイテム欄が4つ設定されております。ただ、落とす確率が盗むアイテムとは微妙に異なっております。
落とすのアイテムの確率は、アイテム欄Aが256/256(100%)、アイテム欄Bが96/256(37.5%)、アイテム欄Cが32/256(12.5%)アイテム欄Dが1/256(0.4%)となっております。
以下のモンスターの落とすアイテムの確率は表のようになっています。
トンベリ | アダマンタイマイ | ドラゴンゾンビ | オズマ | |
アイテム欄A 256/256 | ポーション | ふゆう石 | ||
アイテム欄B 96/256 | ペリドット | ハイポーション | ハイポーション | ダークマター |
アイテム欄C 32/256 | やまびこ草 | フェニックスの尾 | ダークマター | |
アイテム欄D 1/256 | エーテル | エーテル | エーテル | ダークマター |
トンベリはアイテム欄AとCがなし、ドラゴンゾンビはアイテム欄Aがなし。オズマはアイテム欄B~Dが同じになっていますね。
落とすアイテムが決まる順番
落とすアイテムは、盗むアイテムとは逆の順番で決まっていきます。A➡B➡C➡Dの順番です。
アイテム欄Aは100%落とします。次にアイテム欄Bのアイテムを落とすかどうかの判定をして、落とした場合はAとBのアイテムを入手して判定終了、落とさなかった場合はアイテム欄Cのアイテムを落とすかどうかの判定をして、落とした場合はAとCのアイテムを入手して判定終了、落とさなかった場合は~(以下略)という流れで決まっていきます。
この際に持っていない欄が選ばれた場合はアイテムを落とすことなく戦闘が終了します。例えば、トンベリはアイテム欄Aがないため、100%落とすアイテムはありません。B➡C➡Dと判定をしていきますが、もしもCでアイテムを落とすと判定されてもそもそもアイテム欄Cにはアイテムが設定されていないのでアイテムを入手することなく戦闘が終了します。
落とすアイテムの個数制限
敵1体につき、落とすアイテムは2個までという制限があります。確実に落とすアイテム+アイテム欄B~Dのどれか1個という決まりですね。トンベリやドラゴンゾンビのように100%落とすアイテムがない敵の場合は1個しか落とさないようです。これまで検証のためにアイテム欄Aにアイテムが設定されていないモンスターを何百匹と倒してみましたが、今の所B~Dのアイテムを2個落としたことはありません。
敵が複数いれば3個以上入手できる
これまでは1体の敵は最大2個までアイテムを落とすと説明してきました。そのため、敵が2体や3体など複数いれば3個以上のアイテムを落とすことがあります。以下の画像で3個落としていることを確認できますね。

3.カードについて
カードも落とすアイテムのうちに入りますが、先に説明したアイテム欄A~Dとは完全に別枠になります。そのため、1体のモンスターがアイテム2個を落としつつさらにカードも落とすことがあります。以下の画像はオズマを倒した時の物です。

確定ドロップのふゆう石に加えて、一定確率でドロップするダークマターも入手出来ています。そしてオズマのカードのドロップしていることが確認できますね。
ただ、カードをすでに100枚所有していると落とすことはありません。
敵が複数いる場合は、倒した時点で判定が行われます。入手できるのは1枚まで。
入手確率は全てのモンスター共通で1/8(12.5%)です。
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