ここ最近の車は、CDなどを入れるディスク挿入口がそもそもなくて、オプションでCD/DVDプレイヤーを付けたり納車後に後付けでCD/DVDを再生できるヘッドユニットを取り付ける必要があります。

やっぱりCDやDVDを再生したいときってあるじゃないですか!?特にライブDVDやアニメ、映画などをパッと見たいときは必要になってくるんですよねぇ。

今回は、知り合いの方に「車でライブDVDを観たいんだけどどうにかならない?」ってな感じで相談されまして、方法はいくつかあるもののDVDデッキを追加する形で観れるようにしていくことになりました。

その際の取り付け方などを紹介しますので、同じことでお悩みの方の参考になれば幸いです。

1.現状確認

まず、作業する車種ですが、「ニッサン ルークス B44A」になります。

ヘッドユニットはディーラーオプションの「MM223D-Le」でした。

購入時の詳細が分からなかったので、グローブボックスを開けて右側面に外部入力のHDMI端子があるか確認しました。HDMI端子があったので「MM223D-Le」です。HDMIの端子のない「MM223D-L」「9インチディスプレイオーディオ」の場合はHDMI変換ケーブル(タイプE➡タイプAメス)を購入する必要があります。

アマゾンや楽天などで1500円ぐらいで購入できるのでディーラーでの購入はやめたほうがいいと思います。ディーラーだと1万円ぐらいだったような気がするので(汗)

2.DVDデッキ選び

まずはDVDデッキを選定しなければいけません。どんなものがあるのか分からないので、とりあえずアマゾン、楽天、ヤフーショッピングで色々なワードで検索してみました。

家庭用DVDプレーヤー

検索しているとまず出てくるのが家庭用のDVDプレーヤーです。金額は5000~10000円ぐらいが多い感じです。中には5000円以下の物も。最初は「おっ!?」って思いましたが、よく考えると電源をAC100VからDC12Vへ変換しなければいけません。

そもそも家庭用として設計しているため、走行中の振動や真夏の車内の高温下での使用、設置場所によってはガラス越しですが直射日光に当たるなど、使用環境が過酷な車内だとすぐに壊れてしまうのではないか?と思ったため家庭用のDVDプレーヤーは却下しました。

充電式のポータブルDVDプレーヤーなどで頻繁に取り外して家の中へもっていく使用方法なら選択肢に入るかもしれませんが。

DVDデッキ 候補1

候補として気になったのが「マックスウィン DVD306」です。今回調べて初めて知ったメーカーです。

こちらの商品のいいところは、HDMI接続ができて本体が薄いこと。現在車に取り付けてあるヘッドユニットへはHDMIでの接続になるので変換アダプターが必要なく取り付けが楽になります。接続する配線は「HDMIケーブル」「アクセサリー電源」「アース」の3本なので楽です。

しかし気になることもありました。レビューを見ていくと低評価のレビューが結構あるんですね。「数時間で動かなくなった」とか「数か月で壊れた」とか。工業製品なので不具合があるのは仕方ありませんし、ネットでのレビューを100%信用しているわけではありませんが、私にとっては安い買い物ではありませんし、そもそも私の車両ではないのでなるべくトラブルは避けたい・・・。

DVDデッキ 候補2

そこでふと頭に浮かんだのが、「有名なカーオーディオのメーカー(パイオニアやアルパインなど)でDVDデッキってないのかな?」と。すぐに検索したところパイオニアで一つありました。というか私が調べた限りではパイオニアしかありませんでした。まぁパイオニアの製品は昔から使用していて悪い印象はないのでこれでいいのでは?と思いましたね。

こちらの商品のいいところはなんといっても「パイオニア製」というところでしょう。マックスウィンの製品と値段もほとんど変わりませんし、悪い印象は全くないのでパイオニアの「DVH-570」に決めました。

一応悪い部分も記載しておきます。こちらのデッキはアナログの出力しかありません。「黄赤白」の3色ケーブルですね。そのため、車両への取り付けには「RCA➡HDMI」の変換アダプターが必要になり、ケーブルの本数も増えます。合計の金額はマックスウィンよりも数千円高くなります。さらにHDMIに比べて画像が荒くなると思われます。

また、取り付けも多少面倒になり、デッキ裏の配線もゴチャゴチャします。接続する配線は「RCAケーブル(黄赤白の3本で途中でHDMIへの変換アダプターあり)」「バッテリー電源」「アクセサリー電源」「アース」「変換アダプター用のアクセサリー電源」の7本あります。高さは通常の1DINサイズになります。

3.揃えたもの

購入したもの

取り付けにあたって揃えたものは以下のものです。取り付け前に撮影しており、使用していないものも含まれています。

  • パイオニア DVH-570 17280円
  • エレコム スリムHDMIケーブル(0.7m) 958円
  • 片側L型RCAケーブル(赤白黄)2m 509円
  • RCA➡HDMI変換アダプター 784円
  • 電源取り出しヒューズ 10A 15A 20A 各3本 3190円
  • エーモン2880USB電源ポート 1298円
  • エーモン3365ヒューズホルダー×2 654円
  • エーモン3366ヒューズホルダー×3 947円
  • 菅ヒューズ 5A×3 321円
  • マジックテープ 547円(画像には写っていません)

合計で26488円です。記載している以外にも菅ヒューズは10Aや20Aも購入しており、数百円ですが送料が加算されますので、+1000円ぐらいが実際に使用した金額だと思います。

購入は主に楽天です。小物類は近所のホームセンターです。金額に送料は含まれていません。また、同一商品でも複数の店舗から購入しているものもあります。

持っていたもの

私が持っていたもので使用したものは以下のものです。撮影したのは3色の配線コードのみ。

  • エーモン各色各太さの配線コード
  • ギボシ
  • スポンジテープ
  • タイラップ

その他(使用した工具など)

  • 電工ペンチ
  • ワイヤーストリッパー
  • ニッパー
  • ハサミ
  • 検電テスター
  • マイナスドライバー
  • ソケットレンチ(10mm、150mmぐらいのエクステンションがあると良い、アースをとる際に必要)

細かく上げるとキリがないのでこれぐらいにしておきます。

4.取り付け前の動作確認

実車で作業する前に自宅で接続する配線の確認や動作確認をしておきました。使用したコンバーターは以下のものです。

各配線を以下のように繋げていきます。

  • DVDデッキ⇔ACDCコンバーターはバッテリー電源、アクセサリー電源、アースの3本を接続。
  • DVDデッキ⇔変換アダプターは3色のRCAケーブルを接続。デッキへの接続は出力側に。
  • 変換アダプター⇔モニターをHDMIケーブルで接続。
  • 変換アダプター⇔USB電源を変換アダプターに付属しているケーブルで接続。

変換アダプターにUSB電源を繋げないと動作しませんでした。忘れずに接続しましょう。

映像は載せてしまうとマズイと思うのでほぼ隠しましたが無事に再生できました!映像、音声共に問題ありません。

ここで2点、注意ポイントがあります。

  • DVDデッキの設定の「プリアウト」をSWからREAに変更すること
  • DVDデッキの音量を最大の「62」まで上げること

この作業をやらないと音が出ません。私はプリアウトの変更は知っていたのですが、音量の事は知らなかったので音が出なかったときはかなり焦りました。ネットで調べていたら音量の事を記事にしている方がいたので事なきを得ましたが。

自宅で動作確認ができたので各配線の接続、DVDデッキや変換アダプターの異常がない事が分かりました。あとは実車で間違えることなく電源を取り出せれば無事に取り付けられるということですね!

5.各配線の接続場所や接続方法の説明

各配線の電源をどこからとってどのように接続していくかを説明していきます。実車で考えながら作業すると間違えたり考えたりしてタイムロスをしてしまうので、私はメモに書いておきました。

ちなみにこの年式のルークスにはオートACC機能というものが備わって要るようです。テスターで色々と調べるのが面倒なので、アクセサリー電源は使用せずイグニッション電源から必要な電源を取るようにしました。

電気配線は接続を誤ると危険なので注意してください。心配な方は作業をディーラーにお願いするか、しっかりと調べて理解したうえで作業してください。

  • DVDデッキのアクセサリー電源・・・ヒューズボックス(15Aヒーテッドシート)➡電源取り出しヒューズ(青15A)➡赤線ヒューズホルダー3365(中のヒューズは5Aの菅ヒューズ)➡エーモン赤コード(1.25sq)➡DVDデッキのアクセサリー電源
  • DVDデッキのバッテリー電源・・・ヒューズボックス(10Aルームランプ)➡電源取り出しヒューズ(赤10A)➡赤線ヒューズホルダー3365(中のヒューズは5Aの菅ヒューズ)➡エーモン黄コード(1.25sq)➡DVDデッキのアクセサリー電源
  • エーモンUSB電源ポート・・・ヒューズボックス(10Aウォッシャーポンプ)➡電源取り出しヒューズ(赤10A)➡黒線ヒューズホルダー3366(中のヒューズは5Aの菅ヒューズ)➡エーモン赤コード(0.75sq)➡エーモンUSB電源ポートのプラス(ギボシへ接続)

電源取り出しヒューズの配線の太さが「0.75sq」だと思われるので、途中で使用するエーモンの配線コードも0.75でいいと思います。たまたま手持ちがなかったのと今後バッ直する可能性も考えて1.25sqを使用することにしました。「0.75sq」で使用可能電流は6.6Aなので菅ヒューズは5Aにしています。下の画像は今回購入した電源取り出しヒューズです。

DVDデッキの最大消費電流が「10A」ですが、今回のデッキの使用目的はディスクを再生するのみなので5Aでも大丈夫なのでは?と思い5Aにしています。DVDデッキの内蔵アンプを使用したりすると5Aでは足りなくなるかもしれません。1番の理想はバッ直ですけどね。作業時間と予算の関係でヒューズから電源を取ることにしています。

ヒューズホルダーは3個とも3366で問題ありませんが、もしかしたら今後バッ直する可能性も考えてDVDデッキへ接続する2個は3365にしています。ここはお好みで。

6.取り付け開始!

それでは作業を始めていきます。・・・が、その前に本体の取り付け場所の説明をしておきます。取り付け場所は助手席のシート下にしました。いろいろな場所を検討しましたが、特別な加工を必要とせず、それなりにアクセスのしやすい場所を探したら消去法でシート下しかありませんでした。ディスクの取り出しやリモコンの操作などで本体は近くにあったほうがいいので。

ちなみに運転席のシート下はスペースがなくデッキを設置することは不可能でした。グローブボックスにHDMI端子があったので助手席のシート下はありがちな場所ではないでしょうか。

もしもグローブボックスまでHDMIケーブルが来ていない場合は、ヘッドユニットの取り外しから作業を進めていく必要があります。取り外しは簡単ですが、今回は外す必要がない為説明は省略させていただきます。詳しくはみんカラなどを参考にしてください。

グローブボックス取り外し

それではグローブボックスの取り外しから。

グローブボックスを開けて、奥側の左右に引っ掛かっている出っ張りを内側へ引っ張って外します。ここは力技でOKです。片側ずつ外すといいと思います。私は右側から外しました。

両側の出っ張りを外したらフロアマットに付くぐらいまでグローブボックスを降ろしましょう。降ろしつつグローブボックスを引っ張っていくと外れます。嵌っているのは左右2か所です。外れにくい場合は少し角度を変えながら引っ張ってみましょう。グローブボックスにHDMIケーブルが固定されている場合は、このタイミングで外しておいたほうがいいと思います。タイラップをニッパーで切るだけです。

電源を取り出す場所の確認

グローブボックスを外すと左奥にヒューズボックスが見えます。電源を取り出す場所は走行に支障のない場所にしましょう。「シガーソケット」や「ルームランプ」などが該当します。「パワステ」や「ウインカー」「ブレーキランプ」など使用できなくなると危険な所のヒューズは触らないことが鉄則です。

※ここから先の画像は作業後に撮った写真も含まれています。ご了承いただけますと幸いです。

この中で目当てのヒューズは「ヒーテッドシート」「ルームランプ」「ウォッシャーポンプ」の3つです。下の画像の赤丸が該当箇所になります。グローブボックス裏にそれぞれのヒューズの場所と容量が刻印されています。黄丸はヒューズを外す工具になります。

該当するヒューズを外し、まずは目的通りの電源なのかをテスターを使用して一つずつ調べていきます。

ここで早速予想と違っている所を発見。ルームランプはバッテリー電源でウォッシャーポンプはアクセサリー電源(イグニッション電源)で予定通りなのですが、ヒーテッドシートがバッテリー電源になっていました。おそらくこのヒューズボックスまではバッテリー電源でこの先にリレーなどを介してアクセサリー電源かイグニッション電源になるのでしょう。やはりテスターは大事ですね。

ヒーテッドシートがバッテリー電源だったので各配線の電源取り出し先を以下のように変更します。変更に伴い、電源取り出しヒューズも変更になります。

  • DVDデッキのアクセサリー電源・・・「15Aヒーテッドシート」から「10A IGN2」へ変更
  • DVDデッキのバッテリー電源・・・「10Aルームランプ」から「15Aヒーテッドシート」へ変更
  • エーモンUSB電源ポート・・・「10Aウォッシャーポンプ」のまま変更なし

最終的な電源を取り出すヒューズの場所は以下のようになります。

電源を取り出す3か所のうち、2か所にはもともとヒューズが刺さっていません。もともと刺さっていない場所にヒューズは差さないほうがいいという考えの方もいると思いますが、ヒューズの端子部分をよく見ると片側にしか差し込む端子がないんですよね。そのため、ヒューズを差した所でその先まで電気が流れることはないので問題ないのではと個人的には思っています。

上の画像で片側の端子がない事が確認できます。ちなみに白丸は予備のヒューズを差しておける場所です。4か所あるので各容量のヒューズを差しておくといいですね。

電源取り出しヒューズの差す向きに付いて

電源取り出しヒューズを使用するにあたって、どちらの向きで差したらいいのかというのは人によって考え方が違い、どちらにもメリットデメリットが存在するので取り付けする人の好きなほうで使用すればいいと私は思っております。

私は電源を取り出した線が2次側(検電テスターが光らないほう)になるようにします。詳しく説明すると長い文章になってしまうので、気になる方は「電源取り出しヒューズ 向き」などで検索して調べてみてください。各ヒューズの電源側はIGN2は下側、ヒーテッドシート、ウォッシャーポンプは左側でした。

上の画像で取り出した配線にマスキングテープを貼っていますが、貼ったマスキングテープに「DVDデッキ アクセサリー電源」「DVDデッキ バッテリー電源」「RCA➡HDMI 変換アダプターUSB電源」というように書いてあります。誰が見ても何の配線か分かるようにしました。後々私が触るときにも分かりやすいですからね。

各配線を接続して実車で動作確認

各配線をカーペット裏に這わせて各ユニットの位置を決める前に実車で動作するか仮接続していきます。

電源を取り出した配線にヒューズホルダーを忘れずに接続し、DVDデッキの配線やUSB電源の配線を間違えないように接続していきます。

アースはDVDデッキ、USB電源共にヒューズボックスの右下の固定ボルトからとることにしました。

各配線を再確認してエンジンをかけてみます。緊張の一瞬です。エンジン始動後DVDデッキの動作を確認。設定を変更します。プリアウトをSWからREAへ変更しDVDデッキの音量を最大の62へ上げます。

準備はできました。次は元々付いているヘッドユニットのソースを変更します。メニューを開いて左➡HDMIをタップ。

・・・あれ??映らない!?映像が映りません。音声は出ているのに。メチャメチャ焦りました。しかし冷静に考えると、自宅で動作確認ができているのでどこかに原因があるはず。映像だけが映らないので映像に関係する配線を一つずつ探っていけば分かるはず。

まずは黄色のRCAケーブルの点検。両側とも問題なく奥まで刺さっています。次に変換アダプターの点検。ここでピンときました。「これじゃね?」と。カチッとな。

最初は解像度が1080Pだったのですが、720Pへカチッと変えてみると・・・

映った!!映像が映った!!!720Pへ変更して映った理由は分かりませんが、無事に動作確認ができました!よかった~。これで一安心。あとは各配線を見えないように隠して、変換アダプターなどを後々故障してしまって交換する可能性も考えて、それなりにアクセスしやすい位置に納めるだけです。

各ユニット、各配線の本取り付け

無事に動作確認ができたので、各ユニットや配線をキレイに取り付けていきます。まずはステップの部品を外します。

こちらはまず横に長いステップの部品を上へ引っ張って外します。クリップが3か所と両隣の部品とツメで止まっているだけです。ツメを外してから上へ持ち上げる感じです。

次に発煙筒が取り付けられているキックパネルの取り外しです。

こちらは足元奥のクリップをマイナスドライバーを使用して外します。ネジを緩めるように反時計回りに回していけば外れます。取り付ける際は回さなくても押し込めばOK。

あとはどこにも止まっていないのでスッと外せるはずです。

変換アダプター、USB電源の取り付け場所

変換アダプターとUSB電源の取り付け場所を探すのですが、かなり悩みました。スペースはそれなりにあるものの、変換アダプターを取り付けるには微妙な場所が多いんですよね。個人的に両面テープでの固定はしたくなかったのでタイラップかマジックテープの2択。

悩んだ結果以下の場所にしました。

センターコンソール奥です。1枚目が変換アダプターで2枚目がUSB電源になります。変換アダプターはマジックテープ固定、USB電源はもともと両面テープが貼られていたのでそのまま使用してコンソールに貼り付けています。もし剥がれるようだったらこちらもマジックテープへ変更します。

USB電源のケーブルがヒーターの吹き出し口にかかっていますがこの後当たらないようにしっかりまとめています。

RCAケーブルとUSB電源のケーブルは助手席の奥のカーペットの裏を通していきます。USB電源のケーブルはヒューズボックス下で接続しまとめました。RCAケーブルはサイドステップの方まで通して助手席のシート下へ。

各配線の引き回し

各配線の長さを決めて両側にギボシを取り付け、ヒューズホルダーの電源に接続していきます。

社外品のオーディオへ交換したことのある方はお分かりかと思いますが、各電源の配線の色を合わせておきました。自分もですが、ディーラーの方が見た場合も分かりやすいと思いますし。

配線はカーペットの下を通してシート下まで引きます。シート下にちょうど何かの配線が出ていたのでその穴を通しました。助手席のシートベルトの警告かな?シート下にすでにデッキが置いてありますが、仮置きです。まだ固定はしていません。

シート下から各配線を出せたのでDVDデッキのハーネスに接続します。3本のみ接続して残りは何も接続しません。邪魔なので取り外してもいいんですけとね。

デッキの位置決め、固定

あとはこのハーネスをデッキ裏に取り付けてRCAケーブルも接続したら接続は完了ですが、まだ焦ってはダメです。下の画像を見ていただけると分かりますが、シート下には出っ張りがあるんですね。適当に場所を決めてしまうとディスクの出し入れができなくなってしまいます。

なので実際にディスクを挿入口に入れて取り付けの位置や角度を決めていきます。場所が決まったらDVDデッキの裏にマジックテープを取り付けます。たくさん貼り付けてしまうと取り外しが大変になるので少しでいいと思います。走行中に動かなければいいので。

私はここでさらにひと工夫を。助手席のドアを開けると、意外とシート下が丸見えになるんですよね。DVDデッキ本体のシルバーが結構目立つんですよ。これが気になってしまったので目立たないようにクッション材を貼っておきました。何年か前に購入して使用していないのがあったのでちょうどよかったです。手前側が見えなければいいので奥側は貼っていません。

仕上げ

細かい部分を仕上げていきます。

まずはヒューズホルダー。3個まとめてスポンジで巻いてタイラップで動かないように固定。配線も程よいところでタイラップでまとめ、下の画像の位置に納めました。キックパネル内にしっかりおさまることを確認しています。

HDMIケーブル、HDMI端子はブロワモーターの右横にタイラップで固定。この場所ならエアコンフィルターの交換時にも邪魔になりません。

助手席キックパネル➡ステップの部品と戻します。

シート下から出ているRCAケーブルと黄赤黒の3本の配線をタイラップでまとめたらこの日は完成です。あ、もちろんグローブボックスも戻しましたよ!

7.完成後の動作確認

取り付けが完成したのでもう1度DVDデッキの設定をして動作確認をしました。念のため別のDVDを入れてみます。異常なし!問題なく視聴できました!!

ちなみにCDを再生すると下の画像のようになります。

まだ細かい部分で気になる所はあるものの、初日の取り付けはここで終わりにしました。意外と時間がかかってしまいましたし、何週間かは様子を見てほしいので。特に異音ですかね。

この時点で私が気になっているのは2か所。DVDデッキの裏の配線がグチャグチャなのと、リヤシートから見ると裏の配線が丸見えで、お子さんが乗った際などに触られたり傘などで突っついたりして故障の原因になってしまう可能性があるのでこの対策を考えておきます。

8.約2週間後の仕上げと各部の点検

取り付けから2週間乗ってもらいましたが、曲によって音が割れるような感じに聴こえるみたいなので各部の点検、最後の仕上げをして、原因を探っていきます。

各部の点検

まずは各部の点検をしていきます。点検と言っても緩みや抜けがないかの確認なので写真は特に撮っていません。ヒューズ、ギボシ、USBケーブル、HDMIケーブル、RCAケーブルの各接続部分を点検。すべて異常なし。緩みはなく良好です。DVDデッキや変換アダプターが動いた形跡もなし。しっかりと固定できています。いずれも音割れとは関係なさそうです。

仕上げ

用意したものと作業のイメージ

では最後の仕上げをしていきます。用意したのはこちら。

プラダンと配線チューブです。プラダンはこのサイズしかありませんでした。91センチもいらないんですけどね。半分ぐらいで十分です。まぁ約550円だったのでその点は助かりましたが。配線チューブは持っていたものを使用。

プラダンでリヤシートから見えるDVDデッキの背面のあたりを覆うカバーを作成します。といってもサイズを測って切るだけですが。カーペットへの取り付けはマジックテープで。目視で見えなくなれば触ったりすることはなくなるでしょう。

配線チューブはドアを開けた際に見える範囲のみに使用します。デッキ裏はうまく配線をまとめてタイラップで固定します。配線チューブの太さが足りるか微妙ですが、外側が見えなくなればいいんです!

作業開始!

まずは散らかった配線をキレイにまとめます。床下から出ている配線を配線チューブの中に納めていきます。走行の振動で配線が出てこないように念のためタイラップで固定。長さは約30cm使用しました。

次にDVDデッキ背面の配線をまとめます。いい感じになるように複数のタイラップを使用し下の画像のように。

キレイにまとまりました!

仕上げにデッキ背面が見えないようにカバーを作成します。まずはプラダンをカット。横幅はカットせず45cmのままでちょうどいい長さでした。縦はデッキの後部が少し隠れるぐらいにしたところ、約25cmでした。

カットしたプラダンを早速シート下のデッキ背面に取り付けしたところ・・・

ビックリするぐらいピッタリ!!しかも引きで見ると全く違和感がなく、プラダンがあるのか分からないぐらい溶け込んでいます。画像にもテキストを入れましたが、黒い鉄パイプとカーペットの間にプラダンを押し込んだらガッチリと挟まってマジックテープを使用する必要がなくなりました。

後ろ側はバッチリでしたので次は前側です。

上の画像の赤丸の位置に2~3cm程度に切ったマジックテープを貼り付けました。前側の固定はこれで十分だと思われます。

以上で最後の仕上げが完成しました!少し離れて見てみます。

素晴らしい(笑)我ながら満足のいく仕上がりになりました。

音割れの確認

キレイに仕上がったので音の確認をします。まずは普段再生しているDVDを試聴してみます。結構大きな音量にして10分ほど聴いてみましたが特に違和感なし。

・・・う~ん、何が悪いんだろう?と思いながら持参した別のDVDへ入れ替えようとして助手席の足元へ頭を下げたところ、音に違和感があることに気が付きました。「これだ!」と確信。頭を下げたまま(スピーカーにを近づけたまま)音量を大きくしていくと音がメッチャ割れるではありませんか。

音割れに気が付いたので、別のDVDやCDでも音が割れるか確認したところ、やっぱり他のディスクでも音が割れます。どうやら低音が強めな曲になるほど音割れを起こすようです。

ここで私がした対策は、DVDデッキの音量を最大の「62」から下げること。いくつでもいいと思いますが、とりあえず「47」まで下げてみました。

この状態でもともと付いているヘッドユニット側で音量を上げていくと・・・音割れがおさまりました!完全におさまってはいないもののほぼ気にならないレベルにはなりました。

ただこの対策の注意点としては、音量を上げた状態で別のソースへ(例えばラジオへ)変更すると音量がかなり大きめになっているのでビックリしてしまうことですかね。以上のことはオーナーさんにも説明して、ある程度音量を下げてから別のソースへ変更するようにと言っておきました。

もう一つの別の原因としては、純正のスピーカーですかね。所詮純正のスピーカーなので能力はそれほど高くなく音割れはしやすいと思います。安くてリーズナブルなものでいいので交換すれば音割れはなくなるのでは?と思っております。純正に比べればはるかに音はよくなりますからね。ライブDVDを流すのであれば、よりライブ感を味わえるでしょう(笑)

例えば・・・

オートバックス楽天市場店
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このあたりのスピーカーとか?これなら他の必要なものを揃えても20000円は超えませんからね。車種にもよると思いますが、ルークスだと16000~17000円ぐらいになるかな?

まぁ普段乗っているオーナーさんが気にならないのであれば交換する必要なんてありませんけどね。

音割れのことなど、何か追記するようなことがあればその都度更新していきたいと思っております。