我が家には和室があり、そこに4枚の障子を使用しています。数か月前に障子紙が剥がれて破れているのに気が付きました。

「張り替えないといけないなぁ」って思ってはいたものの、真夏は暑すぎてやる気が起きず、涼しくなってきたら・・・と思っていたらいきなり寒くなってしまいました。

寒くなったらなったであまりやる気が起きず、どうしようかなぁと悩んでいましたが、このままだといつまでたってもやる気が起きないので(笑)決心して張り替えることに。

ちなみに前回の張り替えも私がやっています。何年前か忘れましたが、5年以上前だったと思います。

記録が残っておらず、私の記憶にも残っていません(汗)

ただ、やり方は大体覚えているので多分大丈夫でしょう。

1.現在の障子の状態を確認!

この1枚が1番ひどいものになります。他の2枚は1部小さな穴が開いている程度で、1枚はまだ破れはなく奇麗な状態でした。そのため奇麗なものはそのままにして3枚の張り替えの予定でいました。

しかし、新品の障子紙と比べると色味が全然違い、破れのない1枚だけ張り替えないと色が合わずカッコ悪い為、仕方なく4枚すべて張り替えることに。

張り替え作業に入ったときは3枚分の道具しか用意していなかったため、途中で近所のホームセンターへ残りの必要な分を購入しに行きました。

2.今回の張り替えるために揃えた道具

まず、前回の張り替え時に揃えて残っていたものがこちら。

そして、今回購入したものがこちら。

そして、張り替える障子紙はこちらを使用しました。数年前の前回使用したものと同じものです。

先の写真の右側のものは前回の残りになります。1本で我が家の障子2枚分貼れます。長さを確認したら、障子1枚分貼れる長さがありました。中央が今回新品で購入して、作業途中にもう1本追加で購入しています。左側の筒は残ったものを中に入れて保管していました。

DCMオンライン
¥1,628 (2025/04/09 18:05時点 | 楽天市場調べ)

新品の状態で障子2枚分貼れるので、残るはずがないのに何で前回の分が残っているんですかねぇ?過去に戻って自分に聞いてみたい(笑)

今回揃えた道具の費用ですが、

  • 障子紙 1628円 2個 3256円
  • 障子用のり 272円 2個 544円
  • 障子用丸刃カッター 470円
  • 障子紙はがし 437円

合計で4707円ですね。前回購入しているものがあるので5000円でおさまっていますが、カッターガイドはあると便利だと思います。多分1000~2000円もあれば購入できると思います。

3.作業手順の説明

まずは、作業手順の大まかな流れを説明したいと思います。

  • 障子はがしを塗っていく
  • 3~5分放置
  • 障子をゆっくり剥がす
  • 枠に残ったのりを濡らしたタオルでふき取る
  • しっかりと乾かす
  • 障子紙をあてがって、大きめのサイズで切っておく
  • 片側のみマスキングテープで固定しておく
  • 障子用のりを塗る
  • 障子紙を転がしながら貼っていく
  • マスキングテープで固定する
  • 枠や桟の部分を軽く手で押さえていきしっかりと接着する
  • のりがある程度乾くまで放置
  • カッターガイドを使用しながら余分な障子紙をカットしていく
  • 張りが甘く、たるんでいる場合は霧吹きで全体を軽く濡らす
  • 完全に乾かしたら完成!!

こんな感じです。

では次は各項目を詳しく説明したいきます。

4.作業開始!

①~③古い障子紙を剥がす

わたしは今回、アサヒペンの「障子紙はがし」というものを使用して古い障子紙を剥がしましたが、水を含ませたタオルやスポンジなどでも代用できます。今回は障子紙はがしを使用してみたかったので購入してみました。少しでも節約したい方はなくても問題ありません。

接着している部分へ塗っていきますが、水のような感じで容器を押すと結構な量が出てきます。様子を見ながらゆっくりと押しましょう。

塗り終わったら数分放置します。強く押しすぎた場所が一目でわかりますね(汗)

ゆっくりと剥がしていくとこんな感じ。何の抵抗もなく剥がれていくのが気持ちいいんです。

全部剝がした後の状態がこちら。アップにすると少しのりが残っているのが分かりますね。

次の工程で残ったのりを取るという地味な作業をやります。

④~⑤枠や桟に残ったのりをキレイにする

ここが障子の張り替えで1番面倒な工程です。タオルを濡らして、残ったのりをキレイにふき取っていきます。

今回はタオルでふき取っていきましたが、前回の張り替え時は屋外で水をたっぷりとかけて歯ブラシで軽くこすった記憶があります。いずれにしても気を使う作業で根気のいる作業でもあるので嫌いな工程なんですよね~。

文句を言ってもやるしかないので、コツコツと進めていきます。

すべて取り終わってキレイにしたらしっかりと乾かしましょう。濡れた状態だと失敗の元なのでここは焦ってはダメです。

季節により乾かす時間に差がありますが、私はここまで進めたら2枚目の障子をもってきて①~⑤をやり、3枚目の障子で①~・・・と繰り返していきました。これなら効率よく時間を使えますからね。

4枚すべてを剥がしていると1枚目が乾いているぐらいなので、しっかりと確認して乾いていれば⑥以降を進めていきます。

キレイになりました。

こののりをキレイにする作業だけで1~2時間はかかったと思います。もしかしたらもっとかかったかも!?

⑥~⑦障子をカットし片側をマスキングテープで固定

ここにきて写真を撮り忘れるというミスをしました。その為ある画像で説明させていただきます。

次の画像の赤丸の位置で障子紙をマスキングテープで固定します。固定したら反対側へ向けて(画像だと左側へ)転がしていき、反対側も同じように固定できるように適当な長さでカットします。カットだけです。

カットしたらマスキングテープで固定した右側へ転がして戻しておきます。次の工程でのりを付けるので邪魔にならないようにしておきましょう。

この際、左側の周辺のどこかにあらかじめマスキングテープをちぎって用意しておくと、障子紙を張り付けた際固定が少し楽になります。もちろん、手が届く範囲ですよ!

⑧枠や桟にのり付け

さぁ、次は面倒な作業でもあり障子の張り替えの山場でもあるのり付けです。

全ての枠や桟にのりを塗っていきます。力加減が難しく、今回の張り替えでは全体的にのりを多く付けすぎてしまいました。ただ、現在ののりは使用しやすくなっており、次の画像のように先端にガイドがあるためまっすぐ塗りやすくなっています。よく考えられていますね。

こんな感じで全体に塗っていくのですが、先ほども述べたようにこれは多く塗りすぎです。どのぐらい多いのかといいますと、1本で4枚分使用できるらしいのですが、4枚で2本使用しました。2倍使用してしまいました。

こればっかりは実際に作業をして覚えるしかないですね。次回やるときには忘れていると思いますが(汗)

障子紙を張り付けて、軽く抑えた際に枠や桟全体にのりが広がることをイメージすると、どのぐらいの量を付ければいいのか分かりやすいかもしれません。

⑨~⑫障子紙を貼る

枠や桟の全体にのりを塗り終わったら障子紙を張り付けていきます。といっても難しいことはなくただ転がしていくだけです。端まで行ったら障子紙が戻っていかないように手やリモコンなどおもりになるものを利用して押さえながら、注意しつつマスキングテープで固定します。固定後は赤いラインに沿って軽くなぞるようにしてしっかりと接着しましょう。

接着が完了したらある程度乾くまで放置します。貼付け後に周りの余分な障子紙をすぐカットするとよれて破れてしまう可能性があるので注意しましょう。

貼り終えた障子を置くスペースがあるなら、4枚分すべて先に貼ってしまうと効率よく作業できます。

わたしはそうやって作業しましましたが、それでもまだ乾かす時間が足りなかったぐらいです。

夏場ならもっと早く乾いていそうですが。

⑬余分な障子紙のカット

完全に乾かなくても半乾きぐらいになればOKです。いざカット・・・していくのですが、ここでも写真を撮り忘れました・・・。作業に夢中だったのと結構時間がかかってしまい早く終わらせたかったので(笑)

この時点で太陽はすでに沈んでおります・・・。

ということで、カット直後の障子がこちら。

今回のカットの際に新しく購入したアサヒペンの「障子紙用丸刃カッター」を使用しましたが、非常に使いやすくて切りやすかったですね。これはおススメです。

あと、カッターガイドは何種類かあったほうがいいと思います。購入したガイドが、張り替える障子にピッタリと使用できるか分かりませんからね。今回冒頭で紹介しているカッターガイドは2種類使用しています。

どのラインで切ったらいいのか分かりづらいので手で段差を確かめながらガイドを当てていきました。

あと、何度もカッターを当てないほうがいいと思います。何度もやると切り口が汚くなってしまいますので、一発でスパッと切るつもりでいきましょう。

以下は今回使用した道具をアップで撮ったり角度を変えて撮ったものです。

カッターは下の青いやつは前回使用して、今回は上の緑の物を使用しました。カッターガイドは、上のものはリンテックコマースのものです。青いカッターとセットになっているものを購入しましたが、単品でも購入できるようです。が、長さが違うようですね。

下のカッターガイドはどこのメーカーの物か忘れてしまいました。調べたところ、おそらくアサヒペンの「障子用カット定規」だと思われます。

⑭たるみのチェック

カッターで切り終わったら、障子紙のたるみをチェックしましょう。

たるみが気になるようでしたら、霧吹きを使用して全体に軽く水をかけていきます。

今回は全体的にうまくいきましたが、1枚目のみ霧吹きで水をかけました。

少しわかりづらいですが、こんな感じで水をかけました。もう少しかけてもいいかもしれません。

こうすることで、水が乾くと障子紙がキレイにピンと張るんですよね~。不思議です。

初めてやったときは不安しかなかったのを覚えています(笑)

完成です!

こちらの画像は翌日に撮ったものになります。

のりが完全に乾いてとてもキレイな仕上がりになりました!気持ちいい~!!

施工中はのりを塗りすぎたので今回は失敗だな~って思ってましたが、乾いたら十分すぎるぐらいキレイになってました。カッターの切り口もきれいですね。これなら十分満足です。

5.DIYでの張り替え後の感想

数年ぶりの張り替えでうまくできるのか心配でしたし、途中は失敗して張り直しだな~って思ってましたが、思いのほかキレイにできました。

張り替え自体は意外と簡単で、剥がしてキレイにしてのりを付けて障子紙を貼っていくだけなんです。特別な技術や能力は必要ないと思います。

家にあるものを工夫して使用すれば、購入するのは障子紙と障子用ののりだけで済みますからね。

これならお財布にも優しくていいですね。

ある注意点の記載を忘れていました。それは、「それなりの場所(広さ)が必要」だということです。私は4枚を同時に並行して進めていましたが、古いのりをキレイにして乾かす際や新しい障子を張り付けて乾かす際は置いておくスペースが必要になります。特に障子を張り付けた後は立てかけておくことができませんから、置き場所に困るんです。

そのため、置くスペースがないようでしたら、今日は2枚、残りの2枚は来週、といったように分けて張り替えをしたほうがいい場合があるかもしれません。

いずれにしても、時間に余裕をもって作業することをお勧めします。

6.業者との張り替え費用の比較

障子の張り替えを業者に依頼するといくらぐらいかかるのか比較をしてみようと思います。

今回私が使用した障子紙はパッケージに「強さ4倍」とデカデカと表示されているので「強化紙」だとします。障子のサイズは一般的な180×90です。

以上の条件で比較します。ネットで調べた金額になります。記載は障子1枚の値段です。

  • 業者A 約4000円
  • 業者B 約4980円
  • 業者C 約4400円
  • 業者D 約5500円

今回の張り替えは4枚なので4枚の値段で算出すると、16000~22000円になりますね。ただ、こちらは張り替えの値段のみなので業者によっては出張費などの費用を別途請求される可能性があります。

今回私が使用した金額は4707円。5000円としましょう。この金額にカッターガイドの金額を1枚1000円として2000円足すと約7000円で張り替えができたことになります。

張り替えのみの金額で比較しても、半分以下、約10000円程度の節約になりました!