我が家には車庫があり、かれこれ築30年以上になります。今までは数年おきに業者に依頼して塗装していましたが、それなりに年数が経過していることに加えて、我が家は海から比較的近い場所にあるため、南側の劣化がひどく一部は錆びてボロボロになっており、穴が開いてしまっています。
理想は穴の開いている部分のパネルを交換することですが、現状はそこまで予算がないのと、穴の開いている場所が軒部分になります。車庫内に雨漏りはしておらず、軒下には雨漏りしている感じです。
そのためそこまで急ぐ必要もなく、とりあえずの応急処置として今以上穴が広がっていかないように錆びて浮いてしまった塗装を取り除き、サビの上から塗れてサビ止めの効果もある塗料を塗ることにしました。
1.現在の状態は??
まずは塗装前の状態の確認です。錆びているのは南側の軒天です。ちなみに去年の年末に雨漏り修理のために屋根に登りましたが、屋根から見る限りはサビはありませんでした。



2枚目の画像の赤丸で穴が確認できますね。現状は赤丸の穴が1番大きい穴で、他にも5か所ぐらいは穴がありました。
軒は南側のほかに北側、西側にもありますが、北側と西側の軒天は全く錆びていませんでした。私の予想では、より海に近い南側だからなのと、台風で海水が舞ってくること、屋根には傾斜が付いており、南側が1番低くなっていることが原因ではないかと思っています。
錆びてからでは遅いのですが、台風が去った後は外側全体に水をかけたほうがよさそうですね。
2.使用する道具
今回塗装するにあたって用意したものはこちら。

上の画像の1番下の25mmのハケとうすめ液、クリアカップは去年に車の鉄チンホイールを塗装した時に購入したものです。
今回屋根を塗るために購入したものは、塗料と50mmのハケです。どちらも近所のホームセンターで購入しました。今回購入した塗料は、サビの上から直接塗れて、サビ止めの効果もあるものです。



ちなみに金額は、塗料が1/5Lで1298円、ハケが173円でした。この時はすぐに塗りたかったのでホームセンターで調達しましたが、ネットで調べると約500円も安く手に入ります。ただ3980円以下だと送料がかかってしまうためその点は注意が必要です。

3.塗装の前準備
塗装開始!!・・・の前に、まずは剥がれている塗装や朽ち果てている部分を大まかに取り除きます。
今回は下からホウキで突っついて剥がれた塗装を落とすだけにしました。それでもかなりの量のサビが落ちてきました。帽子やメガネは必須です。一通り突っついた後にホウキで1か所に集めたら以下のような感じに。

かなりの量がボロボロと落ちてきました。そりゃあ穴も開きますよね(汗)
4.塗装開始!!
いよいよ塗装を開始します。この日は7月中旬。気温は日中は30℃を越えているので、少し気温が下がり始める15時過ぎから作業を始めました。それでも暑くて疲れましたが。
まずはクリアカップに塗料を入れてうすめ液を適量入れます。

うすめ液は少しだけ入れたつもりでしたが、ちょっと多かったみたいです。かなり水っぽくなってしまいました。
まぁ入れちゃったものはしょうがない。とりあえずこの状態で塗っていきます。塗る場所は屋根の裏なので、脚立をもってきてとりあえず塗れる範囲を終わらせました。それがこんな感じ。

それほどキレイには塗っていませんが、まずはサビて茶色になっている部分を優先的に塗っていきたいので、とりあえずはこのぐらいで済ませて次に行きます。
塗った部分と塗っていない部分が分かるように塗ってみました。下の画像の左側の茶色の部分だけ塗ってあります。サビが隠れるだけでかなり変わりますね。

そしてここからは塗ることに集中していたので途中経過はありません。いきなり塗り終わった後へスキップ!!
5.完成!?
塗り終わった状態は以下のようになっています。

いい感じですね。

ん??

あれ!??

アップで見ると・・・

全然塗れてないしサビている部分が結構残っていますね~。
実は・・・塗料が全然足りませんでした(笑)なので穴が開いている部分や穴が開きそうなぐらい酷い部分を優先的に塗り、その後はうっすらと錆びている部分を塗っていったら最後の方は完全に塗料がなくなって上の画像のようになりました。
どうにもならないのでこの日は一旦終了し、他にも欲しいものがあったので塗料に加えて他の物もいくつかネットで注文しました。
6.塗装開始!!!その2
用意したもの
必要なものが揃ったので塗装再開です!!ちなみに追加で購入したものは以下の物です。

- 塗料 0.7L 1962円
- ハンディ・カップ 400cc 468円
- 撹拌ヘラ(ヘラのみ近所のホームセンターで購入) 140円
- 多用途用ハケ 50mm(10本セット) 1628円(10本の値段)
- ハンディ・カップ 400cc用空容器10個 337円
- ハンディ・カップ 600cc 539円
塗料は1/5Lと悩みましたが、また足りなかったらショックですし、多すぎたとしても西側や北側も塗ればいいか!と思い0.7Lを購入。


最初に塗った際に、クリアカップだと小さくて塗りにくかったので代わりになるものはないかと探していたらこんなものを発見。



持ち手があり土台部分になる黒い枠に、使い捨ての空容器を取り付けて使用します。空容器が5個と撹拌用のヘラも付属されていました。撹拌ヘラはちょっと短いので別途長いものを近所のホームセンターで購入しています。0.7L缶を混ぜる時に、付属のヘラだと短いんですよね。

ハンディ・カップは400ccと600ccの2種類を購入してみました。

大きさの比較です。内側にはメモリが付いているので分量を量って入れたいときにも便利です。


空容器は下の画像の赤丸部分でひっかかって固定されています。黄色の矢印部分に小さな突起が確認できますね。


後は交換用の空容器と10本セットのハケです。



たまにしか塗装をしない私のようなタイプには、使い捨てにできるカップやハケは便利で助かります。うすめ液などで洗って再利用することも考えましたが、洗うとなるとそれなりの量のうすめ液が必要になり、洗う際に使用したうすめ液やウエスなどを処分する手間もありますし、単純に洗う時間もかかりますからね。使用するうすめ液の分のお金もかかります。
塗装再開の前に
塗装再開の前に、浮いてしまった塗装や朽ち果ててしまった部分を取り除きます。前回はホウキで突っついただけでしたが、今回は朽ちた部分をマイナスドライバーで突っついて前回よりももう少し綺麗にしました。


こんな感じで塗装を剥がしていった結果・・・

こんなに取れました(汗)ホントはもっとキレイにするつもりでしたが、マイナスドライバーで強めに突くと穴が広がったり新しく穴を開けてしまったりしたので深追いはしないようにしました。
塗装開始!!!
さぁ、塗装します。何だかんだで前回の塗装から1か月ほど間が空いてしまいました。
使用するものは以下の物にしました。あと写っていませんが、ショップタオルも使用しました。

購入したハンディ・カップに塗料を入れてうすめ液を入れて準備完了。

作業途中の写真は撮っていないのでいきなり完成までスキップ!!
まずは全体像から。

遠目で見るとあまり違いが分かりませんね。では少しアップにして。



キレイになりました!所々ボコボコしていたりするので、もっとサビや塗装を落としたほうがいいんじゃないかと思うかもしれませんが、塗装再開前にも記載したとおりこれ以上やると穴が大きくなりすぎて大変な状態になりそうなので止めています。雨どいに隠れている部分は塗りにくかったのとそれほどサビがなかったので塗るのはやめました。
最初のころの画像と比べていただくと、穴の数が増えているのが分かると思います(汗)もう少ししっかりと修理するのであれば、アルミテープで補修してもいいかもしれません。涼しくなってきたら考えようかな。
7.感想
塗装が終わったので色々な部分の感想を。
まず塗料ですが、夏場ということもあり乾燥が早くうすめ液がないととても塗りにくかったです。でもうすめ液を入れすぎると、水っぽくなりすぎて塗っている際に地面に垂らしてしまったり、ハケをつたって手に塗料が付いたりと大変でした。加減が難しい。
そういえば今回塗装する際は養生は全くしませんでした。そのため洋服に塗料が付いたり地面に塗料が垂れたりと周りを結構汚してしまいました。次回塗装する際は養生すると思います。ちなみに塗料を垂らした地面は以下のような感じです。

似たような色で少々見にくいですが、垂れた塗料が確認できると思います。他にも車庫の壁面にも飛んでしまったりドアに付いたりと。自分で思っていた以上に垂れていました。
追加で購入したハンディ・カップは使いやすくてとてもよかったです。使い捨て前提なので何も気にすることなく使用して、塗料が余ってしまったらショップタオルなどに染み込ませてしっかりと固まってから捨てればいいですからね。
持ち手があり、口部分が大きいこともプラスポイントでした。50mm幅のハケでも特に気にすることなく使用できました。400ccと600ccと大きさを選べますし、この製品はオススメできます。
作業に関しては屋根の裏側ということもあり、ずっと見上げる格好でさらに、腕をずっと上げなければいけないので首と腕がかなり疲れました・・・。気を付けないと体や顔に塗料が垂れてきますからね。口や目に入ったら大変なので帽子やメガネ、マスクは必須です。安全第一で作業しました。
まだ今回は塗る面積がそれほど広くないので、「疲れたな~」程度で済みましたが、もっと広い範囲だと間違いなく筋肉痛になりますね。いい経験になりました。
今回の塗装でそれほど長く持つとは思っていませんが、どうなるのか経過観察していきたいと思います。