私のカングーは2020年10月登録の「アシエ」なので4年4か月経過しております。1度もバッテリーを交換していません。
去年の10月の1年点検の際にバッテリーのチェックをしてもらっていますが、「問題なし」とのことでした。しかし、バッテリーはいつダメになるか分かりませんし、ここ数週間はエンジンをかける際にセルモーターを長く回すことが多くなり、そろそろバッテリー交換かな?と思うようになっていました。
1度ディーラーでチェックしてもらおうかな?とも思いましたが、どちらにしても近いうちに交換することになるだろうと思ったのでこの際自分で交換することにしました。
1.交換するバッテリーは
今回交換するバッテリーはこちら。バルタのシルバーダイナミックです。品番は「A7」(旧品番はE39)ドイツ製のものです。

購入は楽天で、ショップは「ノルオート」さん。

こちらのショップは過去にも利用させていただきまして、すぐに発送していただけますし、梱包も問題ありませんでした。さらにバッテリーを充電してから発送してくれて、廃バッテリーの回収までしてくれるという素晴らしいオマケつき。(送り返す際の送料はこちらが負担)金額も他社と比べても安いほうなのでトータルで考えるととてもお得だと思います。

安心して購入できるので「ノルオート」さんで購入させていただきました。おそらくまたお世話になると思います。
ちなみに私は廃バッテリーを買い取ってくれるショップを知っているのでそちらに売りに行きます。バッテリーによって金額は異なりますが、数百円ですけどね。それでも送り返すとなると、バッテリーは重いので1000円以上は送料がかかってしまうと思うので、その分も考慮すると2000円ぐらいは得しているかな?と思います。
2.必要な工具
交換の前に、必要になる工具の紹介を。
- 10mmのナットを外せる工具
- 13ミリのソケットかT40のトルクス
- ソケットレンチ
- 長めのエクステンション(250mmを使用しました)
- ショップタオルやいらないタオル、いらない軍手など(念のため外した端子に被せておきます)
あとはバンパーなどに傷をつけてしまわないように、毛布やフェンダーカバーなどもあるといいと思います。オーディオなどのデータをバックアップしておきたい方はバックアップ用のユニットも用意しておきましょう。
3.交換の前に
交換の前にバッテリーの確認をします。開封~。
四隅に入っている梱包材は結構固いので輸送中に梱包材が破損してバッテリーが動くことは皆無だと思います。必要にして十分ですね。送り返す際も梱包が楽チンです。


ノルオートさんで購入すると充電をしてから発送してくれるのでこちらで充電は不要ですが、念のために充電をしておきました。


充電を開始して、用事があったので出かけて3時間ほどで帰宅したところ充電は完了していました。しかし、カングーのバッテリーはアイドリングストップ車用で、充電の際に「STANDARD(開放型・密閉型)」から「ISS(アイドリングストップ車用)」に変更するのを忘れてしまいました。なのでしっかり充電できたかは不明ですが、ノルオートさんが充電してくれているので問題ないでしょう。
以前にバッテリーを購入して充電した際は1時間ぐらいで完了したような記憶があります。その時は通常のバッテリーです。
4.純正バッテリーの取り外し
では交換開始~。ボンネットを開けましょう。
マイナス端子の取り外し
まずはマイナス端子から外していきます。サイズは10ミリです。

端子を外す際、バッテリーの上の配線が突っ張って外しにくいと思うので、マイナス端子の所のカプラーを外しましょう。こちらのカプラーは先に外しておいても問題ありません。この端子は確か充電制御のカプラーだったと思います。
下の画像の黄丸が充電制御のカプラーです。


マイナス端子を外したらできるだけ邪魔にならない位置に動かしておきましょう。元の位置に戻ってきてしまうかもしれないので、さらに端子部分にタオル等を巻いておけば安全です。私はショップタオルを使用しました。
プラス端子の取り外し
次にプラス端子ですが、まずは赤いカバーを外します。下の画像の白丸4か所の爪で止まっているだけなのでツメを内側に押しながら外します。カバーを外したら緑の大きいカプラーを外しましょう。黄色のツマミを左へスライドするとロックが外れるので、ロックを解除したらあとは通常のカプラーのように中央を押しながら外します。


緑のカプラーのアップです。こちらのカプラーが何なのか私は分からないのでトラブル防止のため、マイナス端子を外した後にこの緑のカプラーを外しました。取り付ける際は緑のカプラーを取り付けてからマイナス端子を戻すので忘れないようにしましょう。

後はマイナス端子と同じように10ミリの工具でナットを緩めて端子から外します。・・・が、プラスの端子はバッテリー本体にも固定されておりバッテリー本体を少しずらさないと外しにくいので端子を外したらショップタイルを下に置いてステーを外すことにしました。
ちなみにプラス端子はバッテリー本体への固定のステーを外しても、マイナス端子よりも動かせる幅が狭い&配線を引っ掛けておく場所がないので、作業がやりにくかったらプラス端子をもっとバラしてもいいと思います。無理に作業して車両を傷つけたりどこかを破損させても高くついてしまいますし、腰などを痛めてしまう可能性もありますからね。安全第一で行きましょう。
バッテリー本体の固定ステーとプラス端子の固定ステーの取り外し
次はバッテリーを固定しているステーを外します。下の画像の赤丸部分のボルト1本です。サイズは「13ミリのソケット」もしくは「T40のトルクス」です。バッテリー本体の高さが約190ミリあるので最低でも200ミリ程度の長さの工具が必要だと思います。ステーとボルトは完全に取り外しますが、エンジンルーム内に落としてしまわないように細心の注意をはらって外しましょう。


プラス端子のステーはバッテリーのバンパー側とキャビン側に固定されているのでステーの2か所のツメを外します。上の1枚目の画像の黄丸です。バンパー側は問題なく外せますがキャビン側がそのままでは外せず(とても外しにくい)、バッテリーをバンパー側へ少しずらす必要があります。ずらせば何とか外せます。

外れました!プラスの端子を外す前に、ここまでの作業を先に終わらせておいた方がいいと思います。今回は私が作業した順番をそのまま記載していきますが、次回バッテリー交換を行う場合はバッテリーをバンパー側にずらしてステーを先に外してからプラス端子を外すと思います。
ガス抜きホース取り外し
バッテリーの右側に下の画像のようなホースが刺さっています。ガス抜き用のホースらしいです。ただ刺さっているだけなので抜いておきましょう。こちらはどのタイミングで抜いても大丈夫です。好きなタイミングで取り外しておきましょう。

ただ、プラスの端子が付いていると取り外しにくいので、車両から取り外してからでもいいと思います。ガス抜きという名前の通り、このホースはどこにも繋がっていないのでバッテリーを外せば一緒にくっついてくるだけです。
バッテリー本体の取り外し
ようやくバッテリー本体を車両から取り出せます。重いので気合を入れて持ち上げましょう。腰を痛めないように注意です!!先にも述べましたが、プラスの端子がかなり邪魔なので、あらかじめインシュロックなどでガッチリと止めておくか、助手に頼んで(助手がいればですけどね笑)プラスの端子を持っていてもらうのもアリだと思います。
プラス端子と格闘しながらも、なんとか取り出せました!純正との比較です。純正もバルタでしたね。手前の面の中央にはちょっと遠慮気味に「VARTA」のシールが貼ってありました。






細かい部分の形状は違うもののほぼ同じに見えます。もしかして同じモデル?仕様変更されているだけで同じ?2枚目の画像は、今回購入したバッテリーに付いていた端子カバーを、純正に取り付けてみたらピッタリと取り付けできてしまいました。カバー取り付け用の穴もピッタリの場所にあるのでほぼ確定ですね。
バッテリーを外したトレーを撮ってみました。砂やいろんなゴミが溜まっていますね。本当はバッテリーのトレーを取り外して丸洗いしたいのですが、この後に用事があったので今回はそのままにしました。何年後か分かりませんが、次回はキレイに掃除したいですね。

5.新品バッテリー取り付け
さぁ新品のバッテリーを取り付けましょう。個人的には外すよりも取り付けるほうが大変でした。特に腰が・・・。長期戦になるとこちらの体力が持たないので短期決戦でパッと終わらせた方がいいです。
載せました!バッテリー下部の固定ステーを取り付けたのですが、バッテリーとプラス端子のステーの固定を忘れてしまいました。おまけにバッテリー本体の周囲に被せるカバーまで忘れていることにも気が付きました。

固定のボルトを緩めてバッテリーをずらし、忘れてしまった物たちを戻しました。

プラスの端子を取り付けて、マイナスの端子を取り付ける前に緑のカプラーは忘れずに繋いでおきます。グレーのカプラーは先でも後でも大丈夫ですが、配線の長さに余裕がないのでマイナス端子を取り付けた後にグレーのカプラーをつないだ方がいいと思います。

マイナス端子を取り付けてグレーのカプラーを取り付け、プラス端子の赤いカバーを取り付ければ交換完了です!!・・・と思ったらガス抜きホースの取り付けを忘れていました。ちょっと忘れ物が多いですね(汗)
この後しっかりと取り付けておきました。

交換後にエンジンルームの全体を撮ってみました。

6.交換後にやることは
バッテリーの交換が終わったら問題ないか1度エンジンをかけてみます。緊張の一瞬です。

無事にエンジンがかかりました!!ありきたりの表現になってしまいますが、セルモーターがメッチャ元気に回るようになりました!何よりもセルモーターの音の高さが全然違います。交換後は高い音になりました。そして1回のキュルキュル音がとても早くなりました。元気になって何よりです。
異音や警告灯などの異常はなくバッテリーの交換は無事に終わりましたが、リセットされてしまっている所があるので元に戻していきましょう。
まずはメーター内の時計です。交換順序は以下の通り。
- 「SET CLOCK」にして表示が点滅するまで待つ
- ワイパーレバー先端の下ボタンを長押し
- 左の時間のほうが点滅したらワイパーレバー先端の上を押して何時かを合わせる。一方通行なので行き過ぎるともう一周しなければいけなくなるので注意
- 合わせたらワイパーレバー先端の下を長押しします。時間が確定出来ます
- 時間を確定すると分が点滅するので先ほどと同じように分を合わせましょう。時間と同じく一方通行です。
- 合わせたらワイパーレバー先端の下を長押しして分を確定する
- 完了

基本的にはこれだけですね。後はオーディオの設定をしている場合はリセットされていると思うのでそちらも元に戻しておきましょう。
トリップメーターや燃料の消費量もリセットされます。必要な方は事前にメモしておきましょう。私は給油の度にアプリに記録しているのでメモをとっておきました。


7.おまけ
交換して取り外した純正バッテリーを充電してみました。まずは充電器をつないだ際の表示です。

以下のようにつないで充電開始~。


約6時間充電しても終わりませんでした。今晩はこのままにして、一晩経過したら充電が完了していました。まだもうしばらくは使えそうな気はしますが、出先で突然無反応になっても困るのでまぁいいでしょう。


これまでの画像の左上に充電器の名前が見えていますが、私が使用している充電器は「メルテック」の「MPー220 全自動パルス充電器」です。アイドリングストップ車のバッテリーにも対応しています。

バッテリー本体が不良の場合は充電せずにモニターで教えてくれますし、プラスとマイナスを逆に接続しても、モニターに逆ですよと表示してくれるので安心です。

1万円以下という価格も購入しやすいポイントでしたね。おそらく5年以上は使用していますが、今の所は不具合なく使用できており満足しております。