少し前に錆びてしまうフロントストラットのアッパーマウントネジ部分の対策をしましたが、個人的に納得できない状態でした。以下がその時の記事になります。
そのため記事をアップしてからも、何かいい方法はないかとずっと考えておりました。
様々な対策を考えて実際に車両で実験して、ようやく理想の状態になったので今回はその対策を細かく紹介していこうと思います。
ちなみに最終的な対策だけではなく何をどのように対策しようとしたかをすべて紹介していこうと思います。そのため最後の対策以外は、要するにボツネタなので読み飛ばしてしまっても問題ありません。カングー以外の車種で流用する際のヒントにするなど、興味のある所だけを読んでいただけたらと思います。
1.対策その1~両面テープで固定~
対策その1は、新品のマウントカバーを全く加工せずに、両面テープで車両に固定してみました。


1周全部に両面テープを貼ろうとしましたが、カバーが円形でうまく貼れなかったので4か所にしました。これを車両のちょっと盛り上がっている所に貼り付け。


外から見たら何をしたのか全く分かりませんね・・・。
貼った後に、しっかりと貼れているか手でグイッと触ってみたら、そもそもゴムにうまく貼りつかずすぐに剥がれてしまいました。
ということで数秒でボツ(笑)もしかしたら両面テープの種類によってはうまくいくかもですが。
2.対策その2~戸当たりゴムで固定~
対策その2はマウントカバーの取付穴を塞ぎ、ストラットネジ部の先端で固定する方法。
購入した戸当たりゴムです。本来はドアなどを開けた際に衝撃を和らげる目的で使用するゴムですね。中央の穴にネジで固定します。

こちらをマウントカバーの取付穴に差し込みます。ピッタリ(笑)

しかしこのままでは車両へ取り付けできません。以下の画像の赤線間で固定できるように穴を大きくする必要があります。サイズは約10mm。戸当たりゴムの穴の径は3~4mmでした。

しかしここで問題が。私はゴムに穴を開ける工具を持っていませんでした。手持ちのドリルで挑戦してみたもののうまくいかず。

工具を購入するか悩みましたが、穴を開けてうまくいくか分からなかったのでこの対策はボツに。
3.対策その3~パイプキャップで固定~
次の対策はパイプキャップで固定してみます。
購入したものはこちら。パイプラックなどに使用するものでしょうか?下の茶色のキャップを接着固定してから、上の黒いゴムを被せるみたいです。

こちらをマウントカバーに取り付けると・・・。


どちらも気持ちいいぐらいピッタリ(笑)ちなみに結構な力で嵌っているので外れる心配は皆無です。
対策その3と同じようにストラット先端の10mm部分で固定できるように10mmの穴を開けます。以下の赤線間ですね。

まずは茶色のキャップから。10mmのドリルはもっていなかったので持っていた7mmのドリルで穴を開けた後、以下のような工具で10mmになるまで広げました。


こちらを車両へ取り付けてみると・・・

ピッタリ!!全く動かないので走行中の振動などで外れる心配はなさそうです。
ということでマウントカバーに取り付けて、

車両へ取り付け!!

完璧か!?
ペロッとめくってみました。

イイ感じです。
しかしここで1つ気になることが。上の画像で取り付けた茶色のキャップですが、素材はプラスチックです。その為マウントカバーを着脱するとタッチペンで塗装した部分が剥がれてしまうんですね。剥がれないように穴径を大きくすると緩くなりすぎてしまって走行中の振動などで外れる可能性があります。滅多に着脱する場所ではないのでそのままでもいいのですが個人的に気になる・・・。以上の理由から一旦保留に。
もう1つの黒いキャップですが、素材はゴムです。ゴムということは・・・。そうです。ゴムに穴を開ける工具を持っていない為諦めました(笑)
4.対策その4~イス脚キャップで固定~
その4はイス脚キャップで取り付けできないか実験してみます。こちらもアッパーマウントのネジ部の先端で固定してみました。
以下の場所で固定できるように少し加工していきます。ちなみに先端の赤線間の寸法は約10mmでした。

使用したものはこちら。近所のホームセンターで購入。1個140円でした。このイス脚キャップがマウントカバーの取り付け部分にドンピシャ(笑)かなりガッチリ嵌るので走行中の振動ぐらいでは外れないと思われます。


上で紹介した楽天などで購入できるものは色違いでサイズや素材は全く同じです。4個入りで単価は安くなります。他の物と同時に購入して送料を無料にできれば楽天などで購入したほうがお得ですね。加工する場合、失敗してもいいので安心感があります。
ということで底部の中央に10mmの穴を開けます。10mmのドリルは持っていませんでしたが、このためにホームセンターまでひとっ走りして購入してきました。

車両に仮付け。うん、バッチリ!ひとつ前の項目の茶色のキャップはプラスチックでしたが、こちらはエストラマー樹脂という素材みたいです。私なりの解釈ですが、簡単に言うとゴムとプラスチックの中間のような素材かな?弾力性があるのでタッチペンで塗った所でも使用できそうです。それでも着脱の回数が多くなれば剥がれてしまうと思いますが。

マウントカバーに取り付けて、

車両へ取り付け!!いいんじゃない!?

横から撮ってみると・・・ありゃ?浮いてますね。イス脚キャップがちょっと長いようです。

長いならばカットしてしまえ!!ということでカット!!ちょうど下部の広がっている赤枠部分を1~2mmをカットしてみました。

こちらをもう1度車両へ取り付け!ちょうどいいぐらいになりました。まだ1mmぐらいならカットしてもいいかな?


ペロッとめくると・・・こんな感じです。

バッチリ!・・と思いきや運転席側に取り付けてみたらなぜか右側(車両中央側)へ寄ってしまい左側に(車両外側)隙間があるではありませんか!!
・・・隙間のある写真を撮り忘れました。後日バラした時に覚えていたら撮影します・・・。
助手席側はバッチリだったのに何故運転席側はダメなんだ??と訳が分かりませんでしたが、ネジ部分をじっと見ていたらあることに気が付きました。
・・・なんか右側にオフセットしてない??
どういうことかといいますと、アッパーマウントを取り付けるボディの穴の中央は赤の縦線(おおよそですが)なのですが、ストラット上部のネジ部分の中央は黄線ですよね。ということは中央よりも数ミリ右側にズレています。このズレのせいでマウントカバーを取り付けた時に左側に隙間ができるんですよね。

じゃあなぜ助手席側は問題ないかといいますと、運転席側ほどオフセット量がないからです。
正確ではないのであくまでも参考程度ですが助手席側は以下のようになりました。

真正面から撮影しないと正確なズレは分かりませんが、おおよそのズレは分かりますね。
よくよく考えると、ストラットは車両の取り付けする面に垂直に取り付けられているとは限りませんし、ストラットもアッパーマウントに対して垂直に取り付けられているとは限りません。
どうしたもんかと悩みましたが、イス脚キャップの穴の位置をズラせばいけるんじゃない?と思ったので早速実践。
2~3mmズラして穴を開けてみました。

ズラしたイス脚キャップを車両へ取り付けると・・・


左側の隙間はなくなりました!・・・しかし今度は右側がギリギリになって少し浮いているんですね。

この状態で1週間乗ってその間に台風が通過しました。通過2日後にバラして内部の確認をしてみました。
まずはマウントカバーを外す前です。

カバーを外すと・・・

水は溜まっていないものの水滴はそこそこ付着していますね。まぁ密着していなければある程度は仕方ないかと思います。
カバーの裏にも水滴がびっしり。

とりあえず取り付けはできましたが、問題点が4つほど。
- 上の画像のようにわずかながら水分が入るので長期的にみるとネジやナットが錆びてくる可能性がある
- ストラット先端部分にタッチペンを塗っているので着脱で少しずつ塗料が取れてくる
- アッパーマウントの交換やストラットの交換をお願いする時に、お店の人に説明しないといけない
- 交換してもらった後に隙間がないか気になるので結局自分で確認することになりそう
メカニックの方に余計な気を遣わせたくないのでこの対策はボツにして他を探すことに。ストラットの先端の固定ではなく、できればナット固定にしたい・・・。
5.対策その5~対策その3の脚ゴムを加工して取り付け~
対策その5は、対策その3で加工を諦めた黒いゴムキャップを加工していきます。
こちらですね。

前回は工具を持っていなかったので加工できませんでしたが、今回のために工具を購入しました。思いついた今回の対策ならうまくいくと思ったので。
今回のために購入した工具は「最強皮ポンチ」です。何故18mmかといいますと、マウントカバーの内径が約18mmだったことと、取り付けする場所が18mmのナットだからです。今回の固定は、ストラットのネジ部の先端ではなくマウントカバーと同じナット固定にします。これなら左右のズレが少なくなってカバーの傾きも少なくなると思ったので。一応10mmのポンチも購入しておきました。

色々調べたところゴムに穴あけをするには、ポンチがいいみたいです。ポンチは初めて使用しますが、どうなんでしょう?楽しみです。
撮影前に試しに使ってみましたが、キレイに穴を開けることができました!スバラシイ!

もう1個穴あけするのでやり方を説明していきます。ちょうどその辺にあった木片を下に置いて、ポンチが中心になるようにポンチ周辺の隙間を定規で測り位置を合わせます。

位置が決まったら思いっきりプラハンでたたきます。木片に当たったような感覚がしたのでひっくり返してみると・・・

1周キレイに貫通していますね!
ということでポンチを引き抜いてみると、キレイに穴を開けることができました!

穴径の確認をしてみると・・・ほぼ18mm!

パッケージの裏面を取り忘れたのでここで紹介。取り扱いには注意です。

穴あけが完了した黒い脚ゴムを早速取り付けてみたところ、カバーが若干浮いているような気がしたので脚ゴム先端を1mmほどカットしました。赤枠部分ですね。

カットした脚ゴムをマウントカバーに取り付け~。

車両へ装着!!まずは助手席。


そして運転席!


ちょっと見にくいですが、目立つ浮きはなし!!
念のためマウントカバーを1周手で触ってみましたが、触った感じでも目立つ浮きはなし!満足のいく仕上がりになりました!
脚ゴムをさらに1mm程度はカットしてもよさそうですが、現状でも問題なさそうです。1~2週間後に様子を見るためにもう1度バラすのでその時に追加でカットするかもしれません。
1点だけ気になる所を紹介しておきますと、ナットへの取り付けがかなり固いです。脚ゴムを奥まで嵌めてもわずかに浮いてくるような感じがあります。取り付けが固い理由は簡単で、18mmだと小さいからです。ナットの平らな所の径は約18mmですが、角の部分ってもう少し径が大きくなってますよね?測定してみたところ、約20mmありました。


そのせいですね。この点は私のミスです。おそらくポンチのサイズを19mmにすればちょうどいいのではと思っています。
20mmだと大きくなりすぎかなと。
結局、追加で19mmのポンチを購入しました。

早速18mmの穴径を19mmへ広げようとしましたが、すでに18mmに穴を開けてある脚ゴムだとうまく広げられませんでした。・・・まぁ何となく予想していましたが。

そんなこともあろうかと念のために新品を2個購入してあります。

新品なら問題なく穴を開けられます。穴径はちゃんと19mmです。


まずは車両へ仮付け。写真では伝わりませんが、19mmへ穴を広げたところ取り付けた際の感触がキツすぎず緩すぎずちょうどよくなりました!


もう1個もさっと穴を開けて(下の画像の上2個は穴径が18mmのヤツです)

先端もちょっと多めにカット!

新品とのサイズを比較してみると、約3mmカットしていました。


脚ゴムをマウントカバーに取り付けて、車両へ装着!


左右の隙間を見てみると・・・メッチャイイ感じです!


同じように運転席側も取り付け!

運転席側の左右の隙間は・・・左側がちょっとギリギリかな?まぁ運転席側はオフセット量が大きめだからこれぐらいは仕方ないかも?


6.対策してみて・・・
アッパーマウント部のサビ対策で、まさかここまで何通りも試すことになるとは思いませんでした(笑)
個人的な趣味でかなりこだわって色々と試しましたが、人によっては手軽に済ませられるなと思っています。
なので、これならアリかなという対策を紹介していきます。
最初の対策
この最初というのは、アッパーマウントの形にカットしたヤツです。


これは手軽で、マウントカバーの外周をカットした後、前後部分を少しカットするだけです。
マウントカバーに変な癖が付いていなければナット部分に水の侵入はありませんでしたからね。
本記事内の対策その5
個人的に満足した最終的な対策ですね。無加工のスズキ純正のマウントカバー+パイプキャップです。


マウントカバーの他にポンチ代とパイプキャップ代がかかってしまい、さらにパイプキャップを加工する手間がかかりますが、マウントカバーは無加工です。さらに車両側の穴全体を塞ぐのでアッパーマウント部周辺に水はもちろんですが、砂などの汚れもたまりません。運転席側だけでも全体をカバーしたいところですね。
マウントカバーは無加工なので見た目もキレイです。
以下の画像が対策前の運転席側のアッパーマウントです。何も対策していなければほとんどのカングーがこのような状態でしょう。約5年半でこの状態なので、10年とか経過した車両で1度も触っていないと・・・想像しただけでコワイですね。

未紹介 ~マウントカバーの中央部のみ~
元々の目的はストラット上部のネジ部分や六角レンチを差し込む穴、ナットのサビを防ぐことでした。以下の画像の錆びている部分ですね。対策前の状態です。

この錆びている部分さえ防ぐことができればいい!!という場合は、マウントカバーの中央だけあればそれで済みますよね?
ということでカットしちゃいました。


これだけ見るとよく分からないかもしれませんが、マウントカバーの中央部分です。下の画像の赤丸部分です(笑)

極論ですが、サビ対策だけならこの部分だけでいいですよね?パッ見だとカバーの有無が分からなかったりなんか変なものが付いてるなと思うかもですが(笑)


とてもシンプルになりますが、十分かと。
7.かかった費用と感想
最後に今回のサビ対策でかかった費用を全て上げていこうと思います。金額は私が実際に払った金額です。実店舗やネットをうまく利用することでもっと抑えられると思います。
ワイパーアームを取り外す際に必要になる工具などは含みません。工具から揃える場合は、アマゾンなどの激安工具は個人的にあまりお勧めできませんね。ネジやナットはナメてしまうと面倒なので。
スナップオンやトネ、KTCやベッセルなど有名なメーカーが理想ですが、値段がとても高いものもあるので、せめてホームセンターなどで取り扱っているものかなと。※あくまでも個人的な見解です。激安工具でもいいものはあると思います。
マウントカバー+パイプキャップ+19mmポンチ
まずは最終的に対策完了した状態にするためにかかる費用から。2026/7/1時点の金額です。送料は含みません。
- マウントカバー 1個1221円 5個使用したので、6105円
- パイプキャップ 1個376円 4個使用したので、1504円
- 19mmポンチ 1336円
合計すると、8945円です。マウントカバーは新しく3個買いなおしたので少し高くなってしまいましたね。マウントカバーを買いなおさなければ4530円で対策可能です。
もっと厳密にいうと、ポンチで穴を開ける際にプラスチックハンマーが必要だったり、下に置く木片が必要だったりしますが、他の物で代用できると思うので身の回りの物をうまく活用しましょう。
ちなみにプラスチックハンマーは1000円前後で購入できます。
マウントカバーをカット
アッパーマウント部を覆う最初の対策や、最後に紹介したマウントカバーの中央部のみを使用する対策ですね。ハサミでカットしたのでいずれもマウントカバーがあれば他に必要なものはありません。2442円で対策可能ということになります。
ボツになった物+工具他
最後にボツになった物も紹介していこうと思います。タッチペンやカウルトップのコーティング剤もこちらに入れておきます。
ボツ対策
- ボンネットゴム 250円
- イス脚キャップ(茶) 1個140円 2個購入のため280円
- イス脚キャップ4個入り(黒) 1ケース278円 2ケース購入のため556円(未使用)
❸は以下の物です。ホームセンターで購入した茶色の色違いです。茶色がちょっと気になっていたのと、他の方法でも加工してみようとしていたので多めに購入していました。結局使用しませんでしたが。

工具他
- 18mmポンチ 1238円
- 10mmポンチ 475円(未使用)
- 10mmドリル 1097円
- タッチペン 202ブラック 1本767円 2本購入のため1534円(錆びたボルトのタッチアップ)
- クレ ルックス ブラック&ブライト 1348円(カウルトップのコーティング)
全て合計すると、14971円でした!1万円を越えちゃいましたね・・・。まぁマウントカバーを買いなおしたりブラック&ブライトを購入したり18mmのポンチを購入した後に19mmのポンチを買いなおしたりしているのでしょうがないですね。
満足のできる状態にするまで1か月以上かかってしまいましたが、ほとんどは部品の到着待ちだったり梅雨が重なって作業ができない日が続いたことが原因なので、実際はそれほど時間や日数はかかっていません。
カウルトップは10回ぐらいは外した(笑)と思うのでかなり慣れましたね。後は数週間・数か月経ったらマウントカバー内部の状態を確認していきたいと思います。こればっかりは実際に乗って時間が経たないと分かりませんからね。
何か気になることがあったら気軽に質問してください~。